自由な学びって何だろう?

アトリエる~で一番大切にしているのは、主体的な活動で、自由に制作できる事なのですが、時々その自由さに悩むこともあります。

お月謝を払って通わせてくださってるお母様からしたら、「こんなものしか出来なかったの?」なんて思うこともあるだろうなぁなんて感じることがあるからです。せっかく通っているんだから、何か素敵なものを作ってきて欲しい!というのはすごく自然な気持ちだよな~とも思います。

 

と、思いつつ、やっぱり自由に作る時間を大切にしているのには理由があります。

 

1.自分自身の子供時代の経験から、自由な時間に大切なものを学んでいたと実感しているから。

 

2.大学時代、小中学生向けのキャンプ・デイキャンプの企画運営をしていた経験から、自由な時間が一番イキイキと活動し、成長しているなぁと感じたから。

 

3.社会人時代、企画職で、「他とは違うもの」「独自性」「面白いもの」などを求められて、四苦八苦していた経験から。

 

追々詳しく書いていこうかなぁと思っていますが、上記のような体験から、「自由に作ること」「主体的に活動すること」を軸にしたお教室であることを大切にしているんです。

 

正直、「今日はこのテーマで絵を描きましょう!」ってした方が、出来栄えの良いものが出来るかもなぁと思う事もしばしば。でも、通ってくれている子どもたちが、なんだかんだ自由に自分で決めて制作する事を楽しんでくれているので、その姿に励まされていたりします。

そうするうちに、その子それぞれの個性や、キラリと光る原石みたいなものを発見する事も!

 

「私はきれいな色の組み合わせが得意なの!みんなにすごいねって言ってもらえるんだよ☆」

「僕は虫博士って呼ばれているんだ。」

「私はリスが好きなの。本物みたいなリスを作るの!」

「僕は動くものを作るのが得意なんだ!みんながびっくりしていたんだよ!」

 

それぞれが得意なものを作っているからこそ、自分の良さやお互いの良さが分かる。

お互いの良さを尊重しあえる空間になっているなぁって感じます。

 

お教室は2時間。

2時間もあると、時間が余ってしまうこともありますが、この、余った時間が最高の時間でもあります。

お友達の制作を手伝ってあげたり、今までやってみなかった事にチャレンジしてみたり。

気持ちに余裕があるから出来る事があったり。

 

言われた事をやって、出来たらおしまい!

じゃない空間。

 

とってもゆる~~~いですけどね。

私がとってもゆる~~~い人間なので。

子供たちのほうがしっかりしています。

私はちょっと難しい工具を使ったり、知恵を貸したり、そんな程度の存在です^^

 

ちなみに今はみんな、レリーフ作りにチャレンジ中!

「型やりたい!」という子供たちの熱意に「しめしめ」と思った私は、ちょっと難易度高めだけれども、出来たら楽しいレリーフ作りを提案。

最初は土粘土を気持ち悪がっていた子どもたちも、すっかり熱中していました。

これやってみたい!

もうちょっと頑張ろう!

って思ってもらえるように、私も試行錯誤です。

 

いつかこの子たちが社会を創り、動かしていく存在になる。

その力を、そのバネを、ここでしっかり作って欲しい!

子どもたちの力を見ていると、自然とそんな風に思えてきます。